2009/11/29

とどまる






おだやかに晴れた日曜日、あなたはどのようにお過ごしになっているでしょうか。

そして、あなたはこの一週間、どう暮らされていたのでしょうか。

仕事や家事、あるいは学校で、忙しく、息をつく間もなかったのでしょうか?

あるいは仕事や環境の変化を経験された方、今経験してらっしゃる方もおいでになるかもしれません。

このブログをお読みくださっているあなたが、落ち着いて、おだやかな日曜日を過ごしていらっしゃることを願っています。


仁です。



あなたは、少し以前の美愛のエントリー「たまには空想」を覚えていらっしゃるでしょうか?

このエントリーの中で美愛は、ときにはあなたが暮らしている現実の世界を離れて、空想の世界で過ごすことのたいせつさをあなたに伝えています。


そして、今日はあなたに、あなたのお好きな場所でひとときをお過ごしになることをお勧めしたいと思います。


誰もが、今生きているこの世界で、自分に起こること、自分が起こしていることと向き合っていると、知らないあいだにそのできごとそのものの中に、あるいはそのできごとから起こる感情の中に入り込んで、今自分がいるところを、行こうとしているところを見失いがちになってしまいます。

ほんとうはあなたは、あなたが今感じている感情の中に、もうじゅうぶんだと感じるまでとどまっていてかまいません。

しかし、あなたがそこにいて、あまりに悲しい、または苦しいと感じているのなら、あなたはあなたに起こってるできごとがあなたにはっきりと示している、あなたが次に進んでいくと良い方向を見つけられないかもしれません。


そんなとき、ひとときあなたが今いるところから離れて、空想の世界に遊びに行ってみることが、あなたが進んでいく方向を見つけるのに役に立つかもしれません。

あるいは、あなたはあなたのお気に入りの場所を訪れて、あなたが感じている感情の渦中から、しばらくのあいだ離れていることもできます。


自分に起こるできごとの中に入り込み、そのできごとから感じている感情にとらわれているな、と感じるとき、僕が思い起こすのは、長野県にあるある温泉のことです。

長野に行くといつも泊まるホテルには温泉があって、浴場の一部は露天風呂になっています。

ある冬にそのホテルに泊まったとき、遅い時間に到着した僕は、荷物の整理もそこそこに、部屋を出て、露天風呂に一直線に向かいました。

昼間の仕事の緊張と移動の疲れ、そして冷えてしまった身体を暖めたくて。



12時を過ぎた市内は静かに休み始めていました。

舞い落ちてくるこまかな粉雪が、お湯の表面で次から次にとけていきます。

ほの明るい照明で照らされている温泉につかって、なにも考えないで降り続いている雪をながめ続けていたときのことを今も覚えています。



たまには、いまあなたがいるところをはなれて、あなたが行きたいところ、あなたが好きな場所に行ってみると、あなたが今いるところであらたに気がつくことがあるかもしれません。


あなたの今日の一日がすばらしい日であることを、こころから願っています。





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